テクスト主義

世界を革命する力を!

成長物語としてのジュラシックパークとジュラシックワールドについて 感想

ネタバレ有り ジュラシックパークを初めて観たのはいつ頃だろうか。おそらく小学生の時ぐらいだったと思うがどうやって観たかもよく覚えてない。おそらく地元の図書館から借りてきたか、金曜ロードショーかなにかのテレビ番組で観たと思う。気づけば知ってい…

Splatoonと2000年代文化

Splatoonの完成披露試射回楽しそうですね。とてもプレイしたいんですが、残念ながらWii Uを持ってないので動画を見てその欲求を抑えている昨今です。便利な時代ですね。昔はファミ通がこの機能を担っていたと思うのですが... ところでこのSplatoon初めて見た…

『帰還兵はなぜ自殺するのか』

『帰還兵はなぜ自殺するのか』デイヴィッドフィンケル 著 古屋美登里 訳 アメリカンスナイパーを見たあとに某ラジオで取り上げられていたので購入。イラク戦争帰還兵の200万人の内、50万人がPTSD等の精神的障害を抱えておりその中でも年間数百人が自殺を遂げ…

映画『セッション』について

セッション。見てきました。 鑑賞前から既に町山智治氏と菊池成孔氏がネット上において論戦を交わしていたが、二人のブログは見ないようにし前情報は劇場で流れる予告編だけという状態で映画館へ。 結果で言うと自分はこの映画を諸手を挙げて賞賛はできない…

若杉実 『渋谷系』

渋谷系とはなんじゃらほい。という疑問に駆られ購入。そもそも何故渋谷系に興味を持ったかというとまず始めに小沢健二の存在を知ったことに遡らなければなるまい。 始めてオザケンのことを意識したのは2010年02月28日放送のTBSラジオの番組文化系トークラジ…

高橋徹『ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争』

「情報」って恐ろしいと思わせてくれた本。いきなり情報なんてぼんやりした言葉を使ってもよく分からないだろう。この本はボスニア紛争においてアメリカのPR企業の暗躍がいかに当事国のその後の運命を決めたかを追ったドキュメンタリーである。 アメリカには…

桝山寛『テレビゲーム文化論』

最近、テレビゲームって何なんだろう?というのはいつもぼんやりと考えている。ゲームは割と好きで結構プレイしている方だが未だにゲームという物の正体が掴めない。 テレビゲームは体験するものであり映画のように受動的に視るものではない。しかしストーリ…

田中康夫『なんとなく、クリスタル』

ラジオかなんかで触れられていたので興味があり読んでみた。 舞台は80年代のバブル期の東京。主人公の由利は大学生でモデルをやりながら表参道でミュージシャンの彼氏と二人で暮らしている。代官山や青山を散歩してお気に入りのショップを巡ったり、クラブ…

トマスピンチョン L.A.ヴァイス

自分自身トマスピンチョンの作品を読むのは初めて。 まず驚いたのはその圧倒的情報量。作中には6、70年代の音楽やテレビ番組、映画などの固有名詞が大量に登場する。60年代から始まるヒッピームーブメントと密接に関わるこうした記号を通して70年代の…